水生植物:「 ミニシペラス 」紹介
メダカや金魚を飼うときには是非とも一緒に育ててほしい水生植物。
水草とも呼ばれる水中で育つ植物です。
メダカの隠れ家にもなるし、植物は水の汚れをろ過する効果もあるし、キレイな花を咲かせるものも多くて、庭先の鉢や池を華やかにしてもくれます。
そんな植物を1つ1つ紹介していくコーナー。第3弾は「ミニシペラス」!
ちなみに、実際に我が家の庭にある植物しか紹介していません。あくまでも四国地方にある我が家の様子ですので、寒い地方、もっと暖かい地方では、様子が違うかもしれません。
空に向かう線香花火のような ミニシペラス
にょきっと背が高く、一本すらっとした幹があり、その先でパッと葉っぱを広げる、なんかだかスタイリッシュな水生植物です。
我が家のメダカのビオトープの隅っこに設置してある、こいつです。
ちょっと見えにくい画像で、申し訳ないです。
名前は「ミニシペラス」
「ミニシペルス」と紹介しているところもあります。
カヤツリグサ科で、和名はコシュロガヤツリというそうです。
ちなみにカヤツリグサというのは、その辺でよく見かける雑草ですね。
☆湿地性。根っこ部分は水の中で育てる。
☆ただひたすら上へ伸びる。
背丈は、30センチから100センチほどまで大きくなるそうですが、我が家では、60センチくらいまでしか伸びませんけど。
☆根っこが広がるにつれて、次から次へと新しい芽がでてきます。タケノコのイメージです。
☆常緑性の多年草。
冬には茶色く枯れたようになってしまいますが、また春には根元から新芽が出てきます。
☆寒さには、やや弱いみたい。
でも、我が家では、そのまま屋外放置で大丈夫でした。珍しく雪が何度も降った2018年の1月、2月も屋外で生き残りました。
ミニシペラスの育て方
まずはホームセンターや園芸店で購入してみよう♪
1株300円~ といったところでしょうか? メダカなどを取り扱っているお店では、一般的に売られていると思います。
☆土は赤玉土で、オーケー!
☆根もとまでを水の中に。
☆半日ほど日当たりがあれば大丈夫みたい。
☆花は、咲くけど・・・
え、はな?という感じ。葉っぱの間にフワッと緑の飾りのようなものができる程度です・・・。春から秋にかけて、ただひたすら緑の草っていう感じのイメージです。
メダカのビオトープなどに、ただただ鉢ごと沈めているだけで、何も世話らしいものはしておりません。当然、肥料なども全くなし。
ただ、成長して一定期間がすぎると茶色く変色して枯れたようになってしまうので、適当にハサミで伐採しましょう。
↓ 数か月ほど放置するとこんな感じに。
2018年 春先の様子です ↑
鉢植えにすることをおススメ!
なぜなら、根っこがすごいからっ!!
上に出てる部分は、スレンダーな見た目ですし、まとまっているので、そんなに思わないのですが、水の中が大変なことになります。
1度、メダカ池にミニシペラスを直植えしていました。
ある日、池の掃除をしようと、水面に出ている部分をつかんで引っこ抜いてみたら、ごーーーーーーっそりと底石がすべて持ち上がる勢い!重いっ!
根っこが池中に広がって、池中の底石を取り込んでしまっていました。
それ以来、鉢植えにしています。それでも、やっぱり根っこはすごいです。
2018年春の様子。これはプラ舟ビオトープに入れていたもの。
↑ 鉢植えにしていて、このありさま。
↑柄杓と並べると、こんな感じ。
結局、こいつは鉢にも、根っこにも、スネールの卵がびっしりついていたので、このまま陸揚げされましたとさ。
1株買えば増やせます! 株分けも簡単!
私も3年くらい前に1株買っただけ。それ以来、毎年株分けして、自宅に増え続けるメダカの鉢に入れたり、ご近所さんにあげたり。
鉢の中でパンパンになると、それ以上増えなくなるので、適当に株分けします。
↑パンパンになって増えるところがなくなると、新芽も出てこなくなります。
春。株分けのシーズン。
まず鉢から頑張って出す!鉢からはみ出した根っこは、遠慮なく引きちぎりながら。
そして、根っこを頑張ってほぐしながら、適当に分ける。
今回は3等分してみました。
その辺にあった、植木鉢に赤玉土(小粒)を入れて、植え付けて終了。
根っことの格闘以外は、とても簡単です。
これで、あとはそれぞれのメダカの鉢やプラ舟に沈めるだけ。
メダカがいない鉢にも沈めたりしてみる。お庭の一興に。
ミニシペラス はビオトープの背景担当。
2018年、5月の我が家のプラ舟ビオトープの様子。現在、7種類の水生植物を入れています。
左上の鉢がミニシペラスです。
水の中で葉が育つ水生植物ではないので、メダカの隠れ家にもならないし・・・
キレイな花を咲かせるわけでもない・・・ 日陰くらいにはなるかな?
ただ、そよそよと風に揺れ、サラサラと葉っぱが音を立てて、BGMを流してくれます(笑)
そう、完全にビオトープの脇役といった風情です。
でもね! 2017年の夏の様子↓
左上で生い茂るミニシペラス。
ともすると平面的になり、近づいて上からしか楽しめない状況になりがちな、睡蓮鉢やプラ舟の様子ですが、
背の高いミニシペラスのような植物も加えることで、立体感が出て、さらに自然の風景に近づけるような気がします。ビオトープ化したいならなおさら。
庭先に、小さな自然の水辺ができると素敵ですよね。
ということで、
華やかさには欠けますが、横から見ても素敵なメダカの住処を作りたいなら、ミニシペラスも加えてみてはどうでしょうか?