今回の東京は1泊2日の1人旅。
あ、1人なのは、いつものことなんですけども! 旅の目的は「ミュシャ展」に行くこと、のみ。
ま、せっかく行くので、今回は「アート」な旅にしようと思って、東京でやってる面白そうな展覧会を調べると、これを見つけました。
ブリューゲル「バベルの塔」展 @東京都美術館。
詳しくは、WEBで! ここ。
展覧会では、500年くらい前のオランダの画家たちの作品がずらっと並んでいました。
500年前のモノとは思えないくらい、色鮮やかで、精巧で、私はこういう技術と固さを感じる絵も好きです。
(好きなだけで、全く詳しくないけども。)
絵画と言えば宗教画!という時代から、一般の人々を描くようになってきた時代。
そうかと思えば、精巧な技術はそのままに、ボスのように、想像の生き物などを、ユーモラスに、細かく描いた絵というか、版画?もあって、ものすごく楽しめました!
そんなボスの影響を受けた作品を残した作家は当時からたくさんいたようですが、その中でも「バベルの塔」を描いたブリューデルが一番有名というか才能があったというか、なんかそういう繋がり!←ざっくりとした知識。
↑ こんなんとか。
とにかく、彼らの版画作品は、とにかく細かくて、面白い生きもの、変な生き物が隅々にまで出てきて、
ずっと見ていたい・・・ 目を向ける先々に、変なのがいるーー!!
と、500年後の人間たちをも楽しませてくれる作品ばかりなのでした。
会場内は、それほど混んではいませんでしたが、なんといっても、作品が小さい上に、細かいので近づかないと見えないし、みんなよく観たいから、1つ1つで立ち止まるので、なかなか前へ進みません(笑)
今回の目玉作品ブリューゲルの「バベルの塔」
実は2作品あり、2つのうちの後に作られた「バベルの塔」が来ていました。
最初に作った方が、ずっと大きいそうですよ。
でも、こちらは版画ではなく絵画なんだけども、それはそれは細かくて、隅々にまでストーリーあって、ニヤニヤしながら、ずっと眺めていたい絵です。
きっと、これを描いた本人も、500年前にニヤニヤしながら描いてたんじゃないかと思う!
でも、大きな展覧会ではよくあることですが、目玉作品の目の前に立ってユックリは見させてもらえません。
動きながら見るか、少し離れて見るか・・・
しかし、1メートルでも離れれば、ディテールは見えません。゚(゚´Д`゚)゚。 双眼鏡を持っていきましょう。
↑ 絵の中のバベルの塔を実写化すると、このサイズ感らしいです(笑)
ということで、こちらの展覧会も非常に楽しみました!
そして、こちらも行きました!
ヒグチユウコ『BABEL Higuchi Yuko Artwoks』原画展 @Tobichi 2
詳細はここ。
ブリューゲルの「バベルの塔」展に合わせて「BABEL」っていう新作作品集を出版した画家のヒグチユウコさんの原画展をやってると聞いたので行ってきました。
ヒグチユウコさん、とっても人気の画家さん・絵本作家さんです。
ネコ好きなら誰でも知ってる!?かどうかは知らんけど、私は知っているし、画集も持っているー!
好きだーーー!
ヒグチユウコさんのサイト。
ほぼ日手帳でおなじみのTobichiっていう、表参道にある小さくて素敵なお店で開催中だった原画展。
私が行ったのは雨上がりの月曜の夕方。こちらも空いてました。
とはいえ、10畳くらいのスペースなので、そもそも1度に入れる人数は限られると思うんだけど、2,3人しかいなくて、ゆ~~~っくりガン見できました。
ブリューゲル作品へのオマージュで、上の「バベルの塔」展で展示されていたブリューゲルの作品をヒグチテイストで描いた作品展。
ヒグチ作品も非常に細かくて、隅々まで変な生物がいて、その世界観に夢中になりましたよ。
キモカワの極み!!
本来は、上のブリューゲルの「バベルの塔」展を観てから、こちらに足を運ぶと、何か名刺的なものをもらえるし、2倍楽しめる!ということでしたが、私は、ヒグチユウコ展を観てから「バベルの塔」展にいってしまいました。
すると、
あぁ、これヒグチさんが描いてた絵のオリジナルだ~!!
という見方になってしまいましたので、やはり本物見てから、オマージュ見るのが良いと思いました。
都会は良いな・・・
いやはや、やっぱり東京はいいですね!!あちらこちらでアートに触れ合えるんだから!
田舎でも今、「まちおこし」の一環として、いろいろアート関係のイベントをやったりしていますが、それってようするに非日常なんですよ。
フラッと、仕事帰りに 「今日は、アート展でも行ってみようかな~」っていう感じで、アートが日常にあるというのは、本当にうらやましいことです。
美術展に限らず、ミュージカルでも、コンサートでも、バレエ鑑賞でも、なんでも本物に触れ合える確率が格段に高いのは、やはり都会だけ。
だ・け・ど、 田舎も都会も、興味のない人は、ないからね、アートなんて!
ただ興味がある人にとっては、やはり都会のアート環境はうらやましいなぁと思います。